歯科医師の家庭に起こったこと

歯科医師の家で、妹が兄に殺され、遺体が切断されていたのを母親が見つけた、というニュースを聞いた時、その痛ましさが気の毒で目を背けていた。願わくば、社会がこの一家のことを根掘り葉掘り言い立てることがありませんように、と思った。
でも今朝テレビをつけたら、やはりあれこれ言い立てていた。想像と決め付けである。
何か事件が起きた時、私達に見える真実は、こうして無神経に想像し決め付けて言い立てる現象がある、ということと、生きるということは、こうした悪夢のような現実に耐えなければならないことも起こることがあるのだ、それは誰にも自分にも、ということだけだ。
亡くなった女性と、殺した兄と、ご両親、ご家族のために、救いのあることを切に祈ります。