正しきこと

”正しい”と自分を思っている人、あるいは正しい活動をしている人の中には、他者の言動を、自分の正しいと信じる事柄に照らし合わせて裁定している人がいる。裁定される人によっては、それは大変な苦痛であるが、人の多くは、自分を正しいと信じている人の持つ権威や立場が好きなようでその人たちに従うから、苦痛を覚える人の苦痛をよってたかって塵のように扱ってしまう。
思えば、私はこうしたこの世に抵抗し続けてきた気がする。
そして、抵抗のあまり、自分を正しいと信じる人たちと同じ過ちに陥っていたのだなぁ、と思う。
自分の怒りの発露は、自分を正しい、とするものではなかったのに、結局は同じことになっていたのだ、ということでもある。


それに気付いた今、寂しさもあるが何より恥ずかしい気持でいっぱいだ。
だけど、生きてる甲斐もない自分だと思ったり、怒りや悲しみをならしてしまうことはないよ、と思う。