■520本の桜
昨日だったと思う。夫のためにつけっぱなしになっているテレビから、520本の桜を植えた女性のことが報道されていた。22年前の日航ジャンボ機が御巣鷹に墜落した時、三女を亡くされた方だ。三女の方は、13日に帰省すると言ったのに、母は12日のチケットをとり、半ば強引に12日に帰省させた。結果三女はその運命のジェット機に乗り亡くなったという。
母は、自分が三女を殺したと繰り返し思い苦しむ。


ある夜、母は不思議な夢を見る。山の上に立つ御堂に向かって、三女が先頭に立ち、大勢の人たちが歩いていた。母は、娘の顔は穏やかな笑顔であったと言う。
そして母は、夢で見たお堂と信じるある寺に、520本の桜を送り植えるのである。


今日、夫を乗せて車で走っていると桜の並木を通りかかった。
その時520本の桜を思い出した。他人事と思えない感興につきあげられ、夫にわからないようにしばらく泣きながら運転した。


亡くなった方のご冥福を祈ります。


テレビタックル
ビートたけしさんが、「日本人は、最初は何も言わず、流れや大勢がわかってから、その流れや大勢に従う。いいか悪いかは関係ないんだ、大勢にくっつきたいんだ。」という意味のことを言っていた。
ほんとにまったくその通りだと私も思う。どこもそうだった。
結局、日本人はいじめ体質なんだろう。自分がいいか悪いかは言わず大勢にくっつくということはイジメということだ。
自分の立場を利用すれば、いくらでも合法的に気に喰わない人間をいじめることができる。実際そういう人がとても多い。彼らはそれがイジメであることに気付かないで。