あつい されど

我が家はクーラーを使っていない。ついてはいるのだが犬が外のコードを齧って使えないのだ。三回直してもらったがまた齧られ、四回目は直しを頼んでいない。それでここ三年ほどクーラーなしの生活である。


それやこれやでの猛暑の続く日々、炎天下の安普請の家の中にいると、文字通り茹だりそうな暑さである。
それでもケロリと熱いお茶を淹れて飲んでいる。「こんなもんだ」と決めればどうってことない。


でも今日(8日)は、熱中症的症状が出た。頭がぶわっと熱くて締め付けられるような重い痛みがあって、ついには吐き気を覚えた。夫もごろごろと寝転がってばかりであった。二人とも完全に暑さにやられている。


高齢で自宅療養中の犬チカちゃんとゴンがいる部屋に、台所に置いていた扇風機を持って行ってつけてやる。心なしか二匹がほっとしているように思える♪ その分、台所の暑さといったら言いようがないほど。


だけど、こういう暮らし、嫌いじゃない。・・・と、何事も、「これって嫌いじゃない」と自分に言い聞かせ言い聞かせ頑張ってきたなぁ。そうしなきゃどっかでとっくに停まってしまっていただろう。


この後、どのようであるかわからないが、無理はするまいと思うようになった。この無理というのは、人間関係の無理だ。生来の、良く言えばお人よしというかに加えて、「こう言っては失礼だ」「傷つけてはいけない」「悪く思ってはいけない」と自分を無くするようにしてきた。
これらは本当に本当に愚かな思い上がりの気遣いで、いや気遣いなどというものではなく、ただの卑俗をさらしていただけであるとやっと本気でわかった。
そう、自分の度量を越えた自分勝手で独善な無理をしていただけなのだ。こんな無理は、自分にも人にも何の実りにもならないのだ。m(_ _)m