ブロガー

ブログを書く人のことをブロガーというようだけど、ブログを書いてる、というだけで世間というか他者からそう認められる、というわけではないんだろうね。
私自身は、作家でも画家でもその人が”自称”するものを尊ぶので、その感覚から言うと、私が自分を『ブロガー』と自称してもいいんだろう、と思うのだけど、世間的には、ただブログを書いてるから『あいつはブロガー』とは言ってくれないんだろう、と思う。
なんで急にこんなこと言い出したかというと、自分が何かひとつ肩書きを持つとしたら何があるだろう? と考えたのだ。主婦とか介護者は別にして。
私は自分のブログに、自分を、『童話作家』と書いている。何冊か絵本も出したし絵本雑誌の連載もやったからそう言ってもいいかな、と思ってるのだ。でも、正直、ほんとはイマイチぴったりこないというか、自信を持ってそれを自称しているわけではないのだ。なんと言うか、何かから借りた場に立ってる、という心もとない気分があるのだ。
うーん、「児童文学や童話は好きだけど、その世界の一部は大っ嫌い! サイテイの人間がはばをきかしている社会。」なんてことを問われたら誰にも言うしブログにも書いてきたから、童話作家と自称するのが気が引けるのである。(気が小さいんだ。自分はそういう世界の中で堂々としてるゾ、と言い切ってほんとに堂々と自称するればいいのに、その実力はないことをよく知っているのです。ますます気が小さいことを露呈してますデスね。)


で、『ブロガー』と自称できたらいいな、と突然思ったわけだ。
でも、これも、そう自称するほどの実力も実績もないことを自覚するので、すぐに諦めた。
そこで私のブログ歴を調べたら、スタートは、ライブドアブログの『ふりーふろあ』というタイトルからだ。
2004年の10月9日に、こんな記事を書いている。

国民栄誉賞
何日か前、小泉首相に記者が、「イチロー選手に国民栄誉賞という声があるそうです
が・・・。」とマイクを向けているのをテレビで観た。その時首相は、「国民栄誉賞をどうしようと、そんなものどうでもいい。偉いものは偉い!」というような返答をした。(小泉さんもたまにはまっとうなことを言うのだ。)と思ったのだが、やっぱり国民栄誉賞をあげようとしたんですね。
イチロー選手が受け取るわけないのに!
彼は、その並外れた能力と努力ゆえに世界のスターになっているけれど、彼自身は野に生きるものの耀きを放っている存在だと思う。だからこそ稀有な本物なのだろう。

この日から二年半近くを経ているのに、ブログの機能を使いこなすことに挑戦することもなく、ただただダラダラダラリンコと思うことをいかにも弛緩した怠惰な文章で書き連ねているだけだ。
これで「私はブロガー」とは言えんし、アクセス等の他者からの評価も出ているわけではない。
しょうがない。
これから頑張って、自称できる何かになろう。・・・あ? ひょっとして人間にもまだなってない? トホホホ。