第十一回 信虎追放

このドラマの感想を一年間全部書いておこうと思っているのに、ふと気付くと18日の「信虎追放」を書いていない。また何回目だかのもおとしている。あぁあ、心身ともに疲れ過ぎだ。
そこで頑張って18日の分を。


風林火山が面白いと思うのは、役者に存分に芝居をさせている演出にあると思う。内野聖陽市川亀治郎もとにかく伸び伸びとして内から光っている。史実的にはいろいろあるのだろうが、ドラマは成功している。
今回の信虎(仲代達也)をめぐっての内野聖陽(山本勘介)、市川亀治郎武田晴信)の対峙の場面は宇宙があった。ただ、信虎のあがきは物足りない。あの武将は、そうそう達観しないところに生の存在価値を出していくべき人物ではないか、と思うのだ。