大河ドラマ 風林火山

晴信の心 板垣の魂

22日の風林火山は、晴信と板垣の切々たる再会の場面に涙しました。 あの場面は、下手をするとただ甘い場面になってしまいますが、そうはなりませんでしたね。 人間の魂はかくあるという希求をあのように演出し、その知の高さとと優しさの深さで成功させた…

番外編 晴信の目玉

ここ三週の晴信(市川亀治郎)の演技で独特なのは目玉にある。目ではなくて目玉なのだ。 私はこの目玉の動きに集中した演技にひきつけられた。 歌舞伎役者ならではなんだろうと思うのだけど、この目玉の主張は迫力と真実味を感じさせ、特に甘利に裏切られた…

第二十八回 両雄の死

武田晴信(市川亀治郎)勢は信濃に出陣し、村上(永島敏行)勢と激突する。先陣を担うのは、甘利(竜雷太)と板垣信方(千葉真一)。山本勘介(内野聖陽)は板垣の命で本陣の晴信のもとにいる。 甘利は村上に寝返ったと見せて独り村上の陣に赴き、村上の首を…

番外編 柴本幸の容姿

ここ数日間、夫がよく眠らず、徘徊したり一晩中カーテンをひっぱったり手遊びをするという状態が続いていたのだが、今朝は久しぶりに気持よさそうな寝息を立てているので、静かにしておこうと、猫たちは廊下に出し、私は二階でこうしてブログを書いている。…

第二十三回 第二十四回

風林火山は毎週楽しみに観ているドラマだが、この二回とも夫の介助があって全部観ることができなかった。それで感想を書くのをひかえていたのだけどポイントだけ。 毎回感心するのは演出のシンプルさ。とてもわかり易い。さりとて浅くない。 特に晴信(市川…

第二十二回 三国激突

ここに書くつもりが間違えて別ブログにこの感想を書いてしまったので転載することにする。(どうもぼんやりが続いて困ったもんだィ) [感想]風林火山 第二十二回 三国激突 由布姫(柴本幸)にやっと心満ち足りた幸せな日々が訪れたようだ。懐妊したのである…

第二十一回 消えた姫

由布姫と晴信(市川亀治郎)の間に入った亀裂は、由布姫が三条夫人に甘酒を振舞おうとし、それに毒が入っていないかを三条夫人(池脇千鶴)の侍女(浅田みよ子)が疑ったことから決定的になり、姫はついに諏訪に遠ざけられた。 が姫は諏訪に着くとすぐに姿を…

第二十回 軍師誕生

山本勘介(内野聖陽)が、晴信(市川亀治郎)の軍師になったいきさつと、晴信と由布姫(柴本幸)のきしみと、勘介との再会を含む平蔵(佐藤隆太)の運命を描いた回。 夫の介護で細切れの視聴となってしまって感想らしいものが書けないが次週を楽しみにしよう…

第十八回 生か死か

この回は、諏訪の姫である由布姫(柴本幸)が武田の中で囚われの身として、死ぬべきか生きるべきか、はたまた生きるとしたらどのような生を選ぶか、と苦しい逡巡をして、ついに晴信(市川亀治郎)の側室になることを決意するまでを描いている。この決意に至…

第十九回 呪いの笛

おどろおどろとしたタイトルだが、むしろ「切ない笛の物語」であった。 由布姫(柴本幸)が晴信(市川亀治郎)の側室になることに決まってから、三条夫人(池脇千鶴)が由布姫を訪ね、自分が晴信に嫁ぐ時に京から持ってきた笛を渡す。この場面の池脇千鶴は凛…

第十七回 姫の涙

山本勘介(内野聖陽)が、一度は由布姫(柴本幸)を逃がそうとしたが、後伝助から晴信(市川亀治郎)が由布姫を側室にするらしいという噂を聞き、それなら逃がすより晴信の庇護を受けた方が命が確実に助かると馬で追いかけ、姫を甲斐に連れて行く前までの物…

第十六回 運命の出会い

この回、最初から観れなかったので、次の土曜日の再放送を観るつもりだが、途中からでも刻々と異なる緊迫感が張り詰め面白かった。 内野聖陽の山本勘介の風貌が剃刀のように鋭くなっていってるのに感動さえした。主君のためなら誰でも殺す勘介は、痛々しいく…

第十五回 諏訪攻め【追記:山本勘介の目】

由布姫にはじめて出会い、姫を振り返り見た勘介(内野聖陽)の眼差しは素敵でした。普段の勘介は、この世の全てを沈めて濁っている沼のような目をしているが、由布姫を見た時の目は透明で美しいと思った。 この演技、凄いよね。 ■赤い薔薇のSoliloquyさんから…

第十五回 諏訪攻め

いよいよ諏訪攻めである。諏訪を無血で負かそうとする戦略だが、それを成功させるために、人柄の立派な人や善良な人たちを騙し利用するのである。そして愛する肉親が死に追い詰められるのも承知で前に進む。 晴信(市川亀治郎)は、「戦は政ごと」と言って、…

第十四回 孫子の旗

第十三回は、武田の重臣竜雷太から不信され、宍戸開と闘う(戦)はめになり、山本勘介は川を戦場にして血を流さず宍戸に勝つ。武田家ではその間、晴信(市川亀治郎)の次男が疱瘡で生死の境をさまよっており、熱がひき回復したかに見えたが失明という不幸を…

雑感いくつか

私はある犬の事情で相当参っているのだが、http://d.hatena.ne.jp/maoz/ それでもこんな暢気な日記を書く気になるから、昔から親にも呆れられていた通りのアホと同意語の暢気者に違いない。 ■大河ドラマ 風林火山 第十二回 勘介仕官 先週の日曜日に見落とし…

再放送を

夫がィギュアスケートのエキジビションを観ていたので風林火山を見落としてしまった。残念。来週の再放送を観ることにする。

第十一回 信虎追放

このドラマの感想を一年間全部書いておこうと思っているのに、ふと気付くと18日の「信虎追放」を書いていない。また何回目だかのもおとしている。あぁあ、心身ともに疲れ過ぎだ。 そこで頑張って18日の分を。 風林火山が面白いと思うのは、役者に存分に芝居…

第九回 勘介討たれる

武田晴信(市川亀治郎)と山本勘介(内野聖陽)の心の襞に深く切り刻まれていく傷を、これでもかこれでもかと見せますね。 晴信は、父、武田信虎(仲代達也)によって。勘介は全ての時から鞭打たれていく。 今回は、晴信は、7000の大群をもった父がおと…

第八回 奇襲 海ノ口

真田幸隆の命で、海ノ口に赴いた山本勘介(内野聖陽)は、城主、平賀源心(菅田俊)に請われるまま城に入り、やがて来るだろう武田信虎勢をどう迎え撃つかの策をねる。城の外側に泥をぬり、火のついた矢がとんできても消えるようにすること、海ノ口城の水脈…

第六回 晴信初陣

原作/井上靖 出演/山本勘助:内野聖陽 晴信:市川亀治郎 晴信妻三条夫人:池脇千鶴 萩乃:浅田美代子 真田幸隆:佐々木蔵之介 真田の妻:清水美砂 北条氏康:松井誠 信虎:仲代達也 信虎妻大井夫人:風吹じゅん このドラマは、筋書きや歴史的な事実に重きを…

第五回 駿河大乱

今夜は今川家の跡目相続の争いと、山本勘助(内野聖陽)と兄の別れ(死)が中心。このドラマ、身を入れて観たいのだけど、テレビが絶不調。画面が暗くて登場人物の顔も見えない有様。それで感想を書くのもテンションがなかなか上がらない。市川亀治郎の武田…

第四回 復讐の鬼

冒頭に山本勘助(内野聖陽)の妻ミツ(貫地谷しほり)が、武田晴信(後の信玄・市川亀治郎)の父信虎(仲代達也)に惨殺される。 勘助は復讐を心に誓い、晴信の重臣板垣(千葉真一)の家来になることを望む。 晴信役の市川亀治郎は初々しく溌剌として素晴ら…

第三回 摩利支天の妻

疲労と気鬱が続きテンションがまったくあがらないが、こんな時こそドラマの感想! というわけで、摩利支天の妻の感想をひとこと。 このドラマ、昔、東映や大映や東宝が本格時代劇映画を作っていた頃の匂いがあって、私は好きですね。 千葉真一の入れ込みよう…

第二回 さらば故郷

今回は、山本勘助の身の上を明かしながら、これまでの養父母の小林姓を捨て、実の両親の姓山本を名乗り、故郷を出るまでを描く。 勘助は12歳で両親から出家をさせられそうになったところを、小林家の養子になるが、20歳から兵法の奥義を極める放浪に出て…

第一回 隻眼の男

遅ればせながら、「NHK大河ドラマ 風林火山」第一回目の感想をひとこと。 その前に、ところどころ観れなかったので、公式ブログからあらすじを拝借してきました。ここに出しておきます。 詳細は公式ブログにどうぞ。URLは→http://www.nhk.or.jp/taiga/…