第二十三回 第二十四回

風林火山は毎週楽しみに観ているドラマだが、この二回とも夫の介助があって全部観ることができなかった。それで感想を書くのをひかえていたのだけどポイントだけ。


毎回感心するのは演出のシンプルさ。とてもわかり易い。さりとて浅くない。
特に晴信(市川亀治郎)の心の揺れの描き方は平易に見えるが、その実人間にとって一番大切な魂のありようをスパンッと描き出して迫力がある。
勘介(内野聖陽)は、だんだん輪郭がはっきりしてきて惹きつけられる。この勘介は謀略に長けているが人間的には計算高さがないことがよくわかる。子供のように非現実に生きている純朴さというか抜けている感じがよく出ていて面白い。内野聖陽の演技の個性は説得力がある。先週の鉄砲で撃たれて倒れる時の表情など独特だった。