やっぱり・・・

今夜(この日記は夜中の12時に日付が変わるのでもう1日になってしまったが)は二階にあがる気力も失っているほど疲れがひどく、また首、両肩がバリバリにカチカチに堅くなって苦痛でたまらず、とにかく眠りたかった。
それで夫を就床させると私もすぐに横になった。横になると同時にうとうとと眠りに入る。
ところがやっぱり夫は眠らない。ベッドに足が降りてくるのがわかる。
「寝ましょう。私はもう疲れて起きられない。だから寝て下さい」と暗闇で声をかける。そうすると足がひっこんで、ベッドに横になる気配がする。私の言葉は理解できるのだ。ほっと私はまた眠りに入ろうとする。
がすぐにベッドでグズグズとする音がして足が降りてくる。
・・・この繰り返しを何度しただろう。私の脳は、私に、「眠れ! 眠れ! 眠れ!」と悲鳴をあげるような声で命令を下し続けるが眠れず、頭が破裂しそうな感覚におちてくる。
とうとう耐えがたくスタンドをつけて夫の方を見ると、夫はベッドの柵に両手をかけて今や足を降ろそうとしかけていた。そして電気をつけて起き上がった私の方を、身をすくめるようにしながらも目は白く開いて見ていた。
『こわい・・・』と思った。形は夫だが実は違う生物がそこにいる、というホラーな恐怖感がはしった。
このようなことは、この18年間の介護生活ではじめて味わう。
襲い来る吐き気を我慢しながら逃げるように二階にあがった。そうしてパソコンを開いてやっと人心地がついた。パソコンを開いて人心地がついた、というのもおかしな感覚と思うが本当だ。
吐き気がして気持が悪いが、それ以上に眠い。眠い。眠い。何もかも放り出して眠りたい。