5時半から6時

夜中の2時前頃だったか、いきなり強い雷光が風雨をついて現われ、パソコンを閉じなくてはならなくなり休んだのだが、5時前にまた二階に戻った時には、外はまだ暗いが雨も雷も消えていた。
カーテンを開け放した窓の外が、みるみる明けて、今日の空が晴れ上がることを知らせるような風景が浮かんできた。風が強く、隣接している森から木の葉が雪が舞いしきるようにして窓をたたく。西側の森から鳥達が、風の空に果敢に飛び立っていく。
生命に満ちた自然の今日のはじまりの美しさ。
「早起きは三文の得、とはこういうことを言うに違いない。」とにこにこの目覚めである。
いくつか重なっていた憂鬱を忘れ去れそうである。
雷と風雨がボロ家をたたいている真夜中、10月に不明になった猫のバーコのことが想われ、可哀想でならず、見つけて迎えに行ってやることができない自分が苦痛でならなかったが、それすらも、「きっとバーコは誰か慈悲深い人に守られている。」と思おうとできそうである。きっとそうだ。きっと・・・・・。