脳の損傷

さっき、夫が観ていたテレビを後ろからのぞいたら、所ジョージさんと内山理名さんが司会をして、ダイナマイトの爆破現場で事故にあい、頬から脳に直径3センチの鉄材が貫通した男性が、その後、人間性がわがままな子供のように粗暴になったと、再現ドラマでやっていた。そして番組が言いたかったは男性のその後のことのようだ。
男性は、粗暴な振る舞いが三年間ほどでおさまり、後は穏やかになり、社会生活を営むほどに回復したというのだ。
回復したのは、彼が損傷した部分は前頭葉で、子供の頃の記憶にあるストレスのない環境にいたから、新たなニューロン(脳神経細胞)が生まれたからであろうと言っていた。これがもし、前頭葉でない脳幹の損傷であればこのような奇跡はおこらなかったこと、また脳の回復は、別の部分が損傷したところを補って回復するが、このように新たな脳神経細胞が生まれて回復するというのは新たな発見、というようなことなども言っていた。(私はたまたま部分的に見ただけで、解釈が間違っているかも知れないが)


なぜこれがわかったかというと、この男性、ゲイジという人は、死後、爆破事故の時に彼を治療した医師が、彼の頭蓋骨を保管し、原因の解明を後世に託し、最近になってどこかの何かが(?)調べたのだという。
ゲイジ氏の頭蓋骨は、今もきちんと保管されているということだ。


そこで、この番組を観て残っていることは、ストレスばかりの環境にいて耐え続けていると、性格そのものが歪むというのは常識のように言われているが、それは、脳の細胞そのものが欠損する、ということだろうか? ということだ。ストレスがない環境にいたことで、新たな正常な細胞が生まれるのなら、逆もあるということだ。
・・・ここのところの勉強をしてみたい。