夫を車の助手席において、結構な時間、私はそこを離れている。車に戻ろうとしていた。すると背後から誰かの声がした。振り向くと、私の家の駐車場らしいところに二人の若者が床に腰を下ろしてニコニコと私を見ている。彼らはあずき色のつなぎの服を着ていた。そして、私を労うようなことを言った。「大変ですね。頑張って下さい」というような。私はお礼を言った。と、とめてあった車が動き出した。認知症の夫が私の方を意識した表情で運転している。私は、「危ない危ない」と心で思っていた。そこで目が覚めた。

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夫は昨夜明け方まで徘徊した。私は、木曜日に夫が熱を出した夜も眠れなかったので、この徘徊には本当に疲れてしまっていた。その疲労がこのような夢を見させたのだろう。
目が覚めた時、二時間も眠っていないと知って、ガックリする思いだった。
こういう時は心も疲れて寂しくなる。いろいろな嫌なことを思い起こしてしまったり、苦い思いを心中に蒸し返したりした。いずれも人間関係のことだ。そしてこれからの生活のこと。「私はもう余力はないんだよ・・・」など呟きながら。


ま、しょうがない。頑張っていきましょう。