夫がメロンを喉につまらせ、父親の命日に行かないことに

7月11日は父の命日なのだが、継母から何の連絡もなかった。こちらからそのことで電話をすると、継母が気にするかなとそのことを気遣い、ひたすら連絡を待っていたのだが10日になっても何もないので、仕方なくこちらからかけた。すると、一度電話に出て、私が「もしもし」と言うとガチャンと切られた。聞こえなかったかな、ともう一度かけてやっと話ができた。
継母はかったるそうに、「え? 命日ィ〜?」と反復して、こちらとしてはひどく嫌な気分になったが、「ただお線香をあげに行くだけだから」と言って、11日には行くことになった。


継母のお土産は途中で用意するつもりだったが、夜になって、やっぱり今日のうちに準備しておこうという気になり、食後のデザートに出したメロンを食べ終わった夫に留守番を頼み、大手のスーパーまで出かけた。
一時間ぐらい経っていただろうか、家に帰ると、夫が喉をゼロゼロさせている。どうも痰がつまっている感じだ。
「コホンコホンと咳をするようにして、痰を出しちゃいましょう。出たら楽になるから」とビニール袋を口元にもっていって背中をさすった。なかなか痰が出ない。ゼロゼロゼロゼロと喉のあたりが尚苦しそうになっている。
どうもヘンだ。私は膝立ちになって、夫の顔を下にぐうっと押さえ、背中を力を入れてバシッバシッと叩いた。
「スポっ!」とメロンの欠片が出てきた。


ああ〜、危なかった。夫はメロンが喉につかえてゲロゲロしていたのだ。欠片が小さかったのでかろうじて息はできていたのだ。もしもう少し大きかったら、私が留守にしていた一時間の間に最悪の事態を招いたかも知れない。


それにしても、メロンはかなり小さく切っていたのだが、それでも難しくなってきた、ということだ。
5日の夜には高熱を出したし、そのために歩行ができにくくなり床に倒れたりもした。
私は根がズボラなので、どんな状況でも割合暢気を通してしまうのだが、今後がその暢気が危険を招くことに成るかもしれない。よくよく気をつけねば、と思う。


・・・というわけで、今日になって、千葉まで行くのは無理だなぁと決め、継母にいきさつを話し、「今日の命日に行けなくなった、こちらから行くと言い出していたのにすみません」と言った。継母は何となくほっとしたような感じであった。ま、いいか、これで。・・・でもなんだかこういう感じって、楽しくはないんですよね。寂しいというか疲れるというか・・・ストレスが私の毛穴をふさいでくる、という感じ。
親はいない、ときっぱり思えたらどんなにいいだろう、とこんな時思ってしまう。そのことにも重くなる。


ま、頑張らねば!